気づけば、あたしの体と心の温度差は小さくなり続けました。
それは、シゼに収束していく。(つまり、残念ながらなくなることはありえない。)

ひんやり、季節はあなたとあたしの深溝をえぐりえぐり続けました。
それは、シゼに収束していく。(つまり、なくなりはしないが、極限まで、薄く薄く…コモレは地表すれすれ…苦しい。)

「静かにね」笑顔で君は、いつものように。
あたしが(あなたの気持ちなんかこれっぽちも考えずに)ずっと泣いているから、耐えるのでしょう?

「キミを、ずっと、抱きしめてるよ。」
服の下には、似顔絵が。
本当はね、知っていた、キミが困ったときによくやる顔。
怖いから、奥歯を、食いしばる事。

ヘンレケは獰猛なうなりをあげ、座席のあなたはきっと涙をこらえる必要は無い。
なぜなら、もうあたしには高すぎて見えなくなってしまうのだから…

「キミは、ずっと、覚えていてよ。」
頭 触れる 小さな手に
本当はね、知っていた、胸が詰まるほどの。
あなたは強い人でした…

あなたは、大声をあげて機体を震わせていますか?
あなたは、押し付けられた目標に達することが出来ましたか?
「あたしは もう なにも つたえることが できないの。」


シゼ …ゼロ ノ ヨウナ モノ
コモレ …ヒコーキ ノ ヨウナ モノ
ヘンレケ …ゲンドウキ ノ ヨウナ モノ

ナンキョク…アナタ ノ コト

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