目の前の君が笑った そんなことが支配した
僕の小さすぎる日々 夢が曇って 滲んだ

たった一つ言えないことが 宝物みたいに
愛しくキラキラ光った バツがワルくて 笑った

ヘッドライト重なり合って 交わり合った時に
消えてしまうあの現象は あの奇跡は なんだっけ

なに一つ掴めない僕ら せめてもらったこの手
叩こうが 撫でようがいいさ 君のものだ それは

行かないでと 言わないでよ
行かないと いけなくなる

泣かないでと 言わないでよ
泣かないと いけなくなる

君の名前を 叫びたいだけなのに

君のうまくない歌が たまらないくらい好きだって
きっと言えぬまま僕は この命閉じるんだ

夢を聞かれなくなって どれくらいもう経ったっけ
まっさらな色じゃもうないが 僕にもあんだ わかるでしょ

目の前の君が笑った そんなことが支配した
僕の小さすぎる日々 輝く音が聞こえた

行かないでと 言わないでよ
行かないと いけなくなる

泣かないでと 言わないでよ
泣かないと いけなくなる

君の名前を 叫びたいだけなのに

うだる日々に浮かない君 横顔に 物語る機微
外の木々色鮮やかに 黄緑に赤茶紫に

胸の痛み お互いの中に 分かり合いきれるわけもない
だけど でも 今はそれがいい それがいい それがいい

「僕らどこへでも行けると」 調子のいいことでも言おう
君が笑ってくれたなら もうけもんだ もうけもんさ

「僕ら何にでもなれると」 とびっきりの嘘でも言おう
君が呆れてくれるなら  もうけもんだ もうけもんさ


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