どんなに長い道程も 振り返ればほんの数秒
どうやら随分来てしまった 相変わらず喉が渇く
敢えて戻らない訳じゃない どう足掻いても戻れない
後ろ向きのまま進んで行くか もしくは前を向くかだ

足の速い人達が 次々追い越し消えていく
残された人達が 信じられるものは一つだ

彼らにはなれなかった 僕らだけの世界で
彼らにはなれなかった 僕らだけの未来へ
気づいたらもうこの足は 道を作り出していた
地図のない砂漠で

どんなに長い道程も 先を見ればまた蜃気楼
どうやら随分続くらしい 砂埃に目を細めた

足の速い人達が 水を求めては消えていく
残された人達は 諦めきれず砂を噛んだ

彼らにはなれなかった 僕らだけの涙で
彼らにはなれなかった 僕らだけの誓いを
気づいたらほらこの道に 花は咲き始めている
独りじゃない砂漠で

どんなに長い道程も 振り返ればほんの数秒

彼らにはなれなかった 僕らだけの世界で
独りではなれなかった 僕らだけの未来へ
いつかはそうこの花が 一面を赤く染めた
地図のない砂漠で


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