怒鳴り合うたび 相容れぬ気はしてた
でも見て見ぬ振り決め込んでいた
責められるたび そうかそうかと頷き
愛みたいなものにしがみついてた

バカな私は傷が深くなるまで
その横顔にケチつけられずにいた

あなたは私を強い子にする人だった それは見事に
でも本当は一度でも守られたかった あなたの腕の中

上手に育てた花はやがて枝を伸ばし
見なくていいもの 探り当てた

生ぬるく濁った花瓶の底の水
この根ふやかし 気づけば立てなくなってた

あなたってばまるで小さな子でもあやすかのように その指先で
あぁ 綻ぶつぼみをいたずらに暖めて 枯らしてしまったよ

愛した誰かに伝えられない哀しみよ
あなたには欠片すら持たせられなかった
この愛よ 永久に散れ


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