ドレスコーズ/平凡

20世紀(さよならフリーダム)

ドレスコーズ


word: 志磨遼平 music: 志磨遼平

『平凡』収録

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  • おかしな歌に涙して
    おかしな映画を観て笑った
    ぼくたちも
    年をとり 髪を切った
    まるで夢のようなあの頃は
    とおい昔

    憧れた街の暮らしは
    可も不可もなくまだ続いて
    夕暮れ時は美しく
    たまにまだ きみを想う

    愛らしい時代
    ひいでる人も おとるあのコも
    みとめて ふれて
    そしてぼくらに 幸多かれと
    誰もが悩みすぎていた
    きみとぼくのあの季節

    ぼくらをのせたこの星は
    どこへもゆかず ただ回る
    ぼくらだけが 代わってく

    あの歌がふいに流れて
    あの場所の写真を見返す
    なにも泣くことではないよ
    幸せさ ほら いくよ

    別れのときだ
    ぼくらはきみを見捨ててく
    すべての夢を
    かたちにのこす だれかにたくす
    お金はいくらでもあるよ
    きみとぼくでなくそうね

    そして月が今宵も のぼるだろう
    悩みごとはまだまだ、つきぬ!

    別れの時だ
    ぼくらはきみをおぼえてく
    すべての夢を
    かたちにのこす だれかにたくす

    ――さよなら どうもありがとう
    ムダばかりの 100年よ!


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