じんま日本昔話

笠地蔵

昔々あるところに、心の優しいおじいさんとおばあさんが
住んでおったそうな。貧しくて正月、餅を買うお金もないから
町にみの笠を売りに行った。しかし、全く売れずその帰り道、
頭から雪をかぶった六体のお地蔵様を見つけた。心優しい
おじいさんは、お地蔵様に売れ残ったみの笠をかぶせてあげた。
するとその晩、眠っていると外で音がする。

ありがとう　ありがとう　ありがとう
これ食って年越せ　ありがとう
ありがとう　ありがとう　ありがとう
これ食って年越せ　ありがとう

花咲か爺さん

昔々あるところに、たいそう優しいおじいさんと、
欲張りなおじいさんが住んでおった。ある日、
優しいおじいさんのところに子犬が迷い込んできた。優しい
おじいさんは、大切に大切に子犬を育て、大きくなったある日
裏山で、ここ掘れワンワンここ掘れワンワン、と鳴き続けた。
優しいおじいさんがその場所を掘ってみると、小判がたくさん
出てきた。それを見ていた隣の欲張りなおじいさん。犬を連れて
裏山を掘ってみると、蛇や化け物ばかりが出てきたので、
欲張りなおじいさんは怒って

プンスカ　プンスカ　プンスカ　プンスカ

犬は天に召され、それを知った心優しいおじいさん。犬の亡骸を
埋め小さな木の墓標を立てた。すると木はどんどん大きくなり

そのあといろいろあって
めでたしめでたし