春が終わる頃、大空を羽ばたくため、一緒に泳いでいた君を捨て、僕は鳥になった。
ずっと隣で笑ってるはずだったのに、思い上がる僕は、君を裏切ったんだ。
でも、心のどこかではずっと好きだった。
忘れることのできない存在だった。
あの日の真似をして、思い出探してみたんだ。
-以心伝心- 届いて欲しい。
「君じゃなきゃダメなんだ。」
ある日、力尽きてあの海に落ちた僕は、広い海では君を見つけられなかった。
悲しい顔も、笑った顔も、今も覚えてるから、何でもない『しあわせ』だった、あの日に戻りたい。
今のままの僕で、君に想い伝えられたら、空白の数年間を取り戻しにゆこう。
春が終わる頃。
君を捨てた罰。
僕は、泳ぐことも飛ぶことも出来なくなり、散った。
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