メガマソ/天使崩壊

削り氷にあまづら入れて

メガマソ


word: 涼平 music: 涼平

『天使崩壊』収録

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  • 俯いた顎、滴が萌ゆる口の端は光っていた。

    古ぼけた夜道の、すっとぼけた灯りたち、寝ぼけた僕、はっと目覚める。
    幻想的な夜道の、抒情的な灯りたち、それは君のせいだ。

    君の髪に挿した簪の音、涼やかに僕に響いた。

    真夏に君が作りだす世界、僕は直視できない。
    眩しい君のそのシルエット、夏氷差し出し、覗く。

    「もしも僕が君の恋人だったらって、想像したことがあると思う?」
    そんな軽口だって、空想でしか言えないよ。
    絶対君は笑う。

    君が口に運ぶ氷を見たら、しろしろと僕も溶け出す。

    僕は夢見る、君を。
    僕が誘って、手をつなぐ。

    真夏に君が作りだす世界、僕は直視できない。
    眩しい君のそのシルエット、夏氷差し出し、覗く。

    どこかで、運命よ間違えてくれよ、僕はまだ夢見てる。
    きっと次の人生で、もっと君と近くなる。
    一緒に氷、食べている。

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