飴色の黄昏が
街路樹を染めてゆく
路地裏に夜が来て
そそくさと逃げていく

この街は何もない
僕にもさ、何もない
そう言ってはにかんだ
君の声思い出す

優しさは弱さと
思っていたんだ

変わらぬものを探す間に
こんなに変わってしまった
名も無き日に託した夢も
裁きを受けてゆく

喜びを分かち合えば
孤独の糸が切れると
ひとり歩いてきたけれど
本当はすべて聞いて
欲しかったんだ

好きだった公園は
いつの間になくなって
好きだった横顔も
今はもう遠い過去

情熱の重さには
釣り合わないたわむれは
街風の冷たさを
紛らわす淡き願い

やるせない悔しさを
抱え込んでいた

さんざめく夜を越える度
手に入れては捨ててきた
東京はただ明るすぎて
僕は迷ってしまった

もう何回も笑い合って
全部知った気がしてた
答え合わせもできぬまま
帰れない場所まできて
しまったんだ

戻らないものたちの
亡き骸を抱いていた
だけどもう置いてゆこう
すべて持ったまま
生きてはいけないんだ

変わらぬものを探す間に
こんなに変わってしまった
名も無き日に託した夢も
裁きを受けてゆく

さんざめく夜を越える度
手に入れては捨ててきた
東京はただ明るすぎて
僕は迷ってしまった

喜びを分かち合えば
孤独の糸が切れると
ひとり歩いてきたけれど
本当はすべて聞いて
欲しかったんだ


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