鉛色の空に黒煙は舞い 遺された救われぬ手には
明日を見ることはない
塞がれた瓦礫の狭間から天を仰ぐ

ひとひら、流れて揺らぐ華に 尊き故郷重ね
帰らぬ人を待ち彼の人を想う
躊躇いの胸は軋む

水面が揺れる波紋の様に 永遠と見紛う程の
月日刻む面影 忘らるる人よ

常しえに悲しみ、弔いは願うばかり
寄せては返す泡の波に時折、涙咽び
揺蕩う波に舞う惜別の花は儚き者へ
淡く遠く、泡沫となりて尚も傍に寄り合う
愛する人

揺々
水面を揺らす波紋の様に 永遠と紛う事なき
飛沫をあげる波に溶けて消え行く

ほらごらん、空仰ぐ番の燕の雛鳥たちよ
高く遠く、九十九に折り成しやがて弧を描く
ひらひら風に棚引き合い日輪の照らす鯉幟と
積んでは崩す瓦礫の墓標に
流るる帰心の碧きよ
見送る人の 影を踏み

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