砂を履いて歩いた
すぐに消える足跡
ほんとは誰かに
見ててほしかった

腹を空かせて帰る
みんなが赤く染まる
鳥も虫ももういない

勇敢なこどもさ
いつでもどこでも
ひとりきり旅の途中

夢をつめた靴下
振り回して遊んだ
ほんとは誰かを
殴るはずじゃなかった

歩きくたびれている
みんなを星がつなぐ
恋や友と名前をつけた

勇敢なこどもは
傷ついて傷つけて
ひとりきり今に夢中

たとえ空が怒鳴っても
すべて風にさらわれても
大したことなんて何もない
真っ直ぐいればいい
って思えたらいいのに

疲れ果てて眠った
みんなを月がつつむ
猫も杓子も天使の顔

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