静謐(せいひつ)な夜 一縷(いちる)の灯り
優しさ纏う青色の少女
透き通る目に懐かしさ覚えたら
もう始まっているのか

崩れた積み木を印にする
鐘の音が聞こえる
少女の鞘となる

丘に一人たたずむ 悲しみと共に
流れた涙に触れることなく
この手でそっとすくい上げ僕の一部になる
後悔が流れ込んでくる

穏やかな街 一縷(いちる)の希望
何も持たない一人の少年
問いかけに戸惑いながら手を差し伸べた
不器用な仕草で

壊れた秒針が音を立てる
私がなくなっても少年の剣となり

遠い昔誓った 悲しみと共に
溢れる涙を全て救うと
この手で抱き寄せて僕の一部になる
後悔が流れ込んでくる
ああ、愛おしいな

燃え盛るこの命
絶えぬ鼓動を
美しいその命
揺れる陽炎


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