木漏れ日の隙間を駆けていく
足音は妙なリズムを刻んで
後にした“故郷”を思っていた
見えない御守りのよう

このまま行けば日が暮れる頃には
次の街へ辿り着けるだろう
走る馬車は心を揺らしていく
思うままに行こう

さあ 君のなくした希望を探す魔法
ほら トロイカ トロイカさ
風の行方は知らない
迷いながらどこへだって行けるのさ

“憧れ”の街にはほど遠く
高鳴る胸に期待を詰めていく
落としてしまうものもあるだろう
すべては選べないのさ

風向きはいつも変わっていくという
僕らだって同じだろう

さあ 君の探した希望を照らす魔法
ほら トロイカ トロイカさ
たとえひとりでいても
ひとりぼっちにはなれないと気付くのさ

なあ 何も忘れちゃいないよ
どこにいても思い出すよ トロイカ

さあ 君の照らした希望を守る魔法
ほら トロイカ トロイカさ
いつか解く“約束”も君がくれた
ただひとつの宝物


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