己龍/情ノ華/朧月夜

オナジアナノムジナ

己龍


word: 黒崎眞弥 music: 九条武政

『情ノ華/朧月夜』収録

  
        

産通りゃんせ 横槍突き 通しゃせぬ 牛頭獄卒馬頭羅刹
被りは炙り 怨み辛み妬み嫉み僻みの螺旋状 晒し首

魍魎の匣にて跋扈する魑魅 私腹を肥やし大名行列
一体全体 一切合切 伐採 喝采 知らぬ存ぜぬは罷り通らぬぞ

馬鹿めが

魍魎の匣にて跋扈する魑魅 私腹を肥やし参勤交代
笑止千万 罵詈雑言 針千本 無慙 村八分 磔 獄門

泥の飴玉を転がす舌に巣食う蜘蛛の意図 飛んで火に入る夏の蟲
此れ見よがしに市中引廻し 衆矢之的

見猿聞か猿言わ猿死ざれや 毒を食らわば皿まで
一枚、二枚、死の伍を吐かす其の舌を引き千切ってやろうか 烏合之衆
角出せ 槍出せ 頭 目玉 出せ 腸煮え繰り返せ
面皮を剥ぎ 劓切り刻み釜茹に煎り焼べ曝せ 化けの皮

魍魎の匣にて跋扈する魑魅 私腹を肥やし百舌勘定
笑止千万 罵詈雑言 針千本 無慙 村八分

鋸を挽け

鎌首を擡げ ゲラゲラ嗤い 生首を掲げ 見世物に集る蛆
絡繰 栗ト栗鼠 九尾 狐狸 螻蛄 啄木鳥 快楽に蹴合した

阿婆擦女

見猿聞か猿言わ猿死ざれや 毒を食らわば皿まで
一枚、二枚、語録をほざく其の口を串刺してやろうか 烏合之衆
角出せ 槍出せ 頭 目玉 出せ 腸引き摺り廻せ
腹切り咲いて 血飛沫く断抹摩に喘ぎ狂い悶え散れ 南無阿弥陀仏

賽の河原にて 飛交い積上ぐ賽銭 糸目無し
手形を貪り喰らい合うは 飢餓の夥多
暮れ六つに蔓延り 針の筵を敷き詰め 雁首揃えて花一匁

通りゃんせ 横槍突き 通しゃせぬ 牛頭獄卒馬頭羅刹
被りは炙り 怨み辛み妬み嫉み僻み闇に呑まれ

下衆の極み

能書き垂れる能無し風情が重箱の隅をつつく
頭蓋に生えた生花を根刮げ抉り出し股座に突き挿す

「鬼さん此方」

其処を退き去れ

百鬼夜行抄

いざ、

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