通い慣れた桜並木にまた春が来て
硝子越しの二人の恋も薄紅に揺れる
青い罪と許されるほど容易くはない
暗く長いトンネルにまだ光は見えず
眠りに就く度に怯えていたよ
近付く足音が止まるその時を
さよならは言わないで
諦めを覚えてもあなたの手は離さない
桜散る夜、夢ひとひら
…離さない
綴られた言葉はまだ生きているよ
祈り続けていた あなたの未来で
さよならは言わないで
諦めを覚えてもあなたの手は離さない
さよならも言えぬままで
閉ざされた硝子の向こうへとあなた消えていく
突き刺さる眼差しが二人を引き裂こうと
それでもね、逃げも隠れもしないわ。
許されぬ過ちを共に背負うと決めた日から
二人の道は定まっていた
さよならは言わないで
諦めを覚えてもあなたの手は離さない
さよならも言えぬままで
あの頃と同じ桜の下、あなた思い出す
涙散る夜、愛ひとひら
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