あのね、
雨上がりの空
見つめすぎた駄目な僕は
何もかもがわからなくて
希望的観測を日記の中に書き綴って
また見上げた
ぐちゃぐちゃにまぜ合わせてた絵の具の色に
塗り変えた空に僕は手をかざして
うまくしゃべれるように
誰にでも笑えるように
願い続けた

どこかで鐘が鳴り始めた
どうして君は泣いているの?

あのね、
「おやすみなさい。」って
きちんと僕は言ったのに
つぶれた目の螺子が痛くて
眠れなくなった僕は
エピローグの続きをただ作り続けた
いっぱいこわれた時計を
部屋の隅っこに並べて
時間を数えて遊んだ
そんな僕を無視して
灯りはひとつずつ消えて
なくなりだした

どこかで鐘が鳴り始めた
どうして君は泣いているの?

降り注ぐ雨の中で
ほら、雲の向こう
鐘の音がまた響いた

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