はら はら はらり 粉雪が舞う ゆら ゆら ゆらり 心は揺れる
嵩ね合わせた左の手右の手掌に 流れ出る 紅の色は 白に華を添える 幽音も無く

現世に誑され縺れ合う糸よ 解れずに絡みあえ永遠の時を

くら くら くらり 景色が歪む ふら ふら ふらり 意識は遠退いてく
見詰め合わせた左の眼右の眼滲む目眩 浸す闇に 躯を委ねて 淡い息を吐いて 俄に微笑む

現世に誑され縺れ合う糸よ 解れずに絡みあえ永遠の時を
渦巻いた 因果律は 燈を散し 儚と燃ゆ

其方への この想い 一露とて 零さずに 奥の奥まで呑み干しましょう

悲恋故昇華する刹那の瞬き 灰になれ塵になれ輝きを湛え
現世に誑され縺れ合う糸よ 解れずに絡みあえ永遠に離れぬように

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