Dolly/jewel's dRIP

トレモロジック

Dolly


word: music:

『jewel's dRIP』収録

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  • 缶詰の蓋みたいに涙状で滲んだ声
    「拝啓」の文字がやけに余所余所しく響いた

    空に咲く爛漫の花 影絵で重なる二つの指
    解けないように願った「想い」は花火と散った

    あの頃よりは少し(貴方で言う)「都合」って言葉も理解したし
    預けたままの鍵で「ただいま」を待ってるから

    25:00に眺めた街は角砂糖
    ブラックに一つ二つ甘く溶けて、消える

    鳴り止まないその声は胸の中だけで響いて
    懐かしく、もどかしく傷跡は残ります
    降り止まない悲しみに濡れた頬を指で暈かす
    その仕草でタクトを振る色褪せたオーケストラ

    あの頃よりは少し(自分で言う)「便利」って言葉も理解したし
    換えられない鍵で「おかえり」は待ってるから

    掛け違いのボタンみたいに草臥れた
    背丈違いのグラスに残る貴方の色

    鳴る事のない着信、胸の中だけで響いて
    あの頃と変わらない音色で唄います
    降り止まない悲しみに濡れた頬を指で暈かす
    その仕草でタクトを振る色褪せたオーケストラ
    残響のオーケストラ

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