螺旋状メトロ

ボクはその瞳に溺れて　冷たいプールの中から
グルグルおちてグルグルおちて
白線の外からながめた　景色は酷く輝いて
グルグルおちてグルグルおちて

小さなコインロッカーに隠れたボクの成レノ果テ
フィルムの1コマになって　そこから叫んだ「…」

空欄のままの行き先に　弱虫なボクは震えて
グルグルまわるグルグルまわる
刹那の流星みたいに　地下鉄はボクだけ残して
グルグルまわるグルグルまわる

痛みを軸にして回るレコードは雑音を奏でて
途切れたレールの切っ先で潰れて滲んだ

低い空渦巻いた　メリィゴーランドみたいに
チカチカ光り切なく消えた
痛いほどキレイだから悲しみの色溢れ
ボクは泣いた　堪え切れずに泣いた

少女Aはその現実に溺れて　冷たいホームの先から
グルグルおちてグルグルおちて
白線の内側からながめた　この場所に何を見てたの?
グルグルおちてグルグルおちて

小さなコインロッカーに隠れたボクの成レノ果テ
フィルムの1コマになって　そこから叫んだ「…」

低い空渦巻いた　メリィゴーランドみたいに
チカチカ光り切なく消えた
痛いほどキレイだから悲しみの色溢れ
ボクは泣いた　堪え切れずに
25時発の地下鉄　行き先は赤い文字で【ゼツボウ→】
ボクだけ乗せてまわる