夏の終わりの朝 喪服の行列が
蝉達の死骸を踏みつけ歩いてく
途方もなく青い空 死は優しく穏やかで
火葬場までの坂 擦れ違った少年
万華鏡を覗く 未来はどんな色?
その小さな手の平で世界をぎゅっと掴むんだ
花よ 花よ 夢を見ては精一杯 色を灯せ
ただ其処に在る生と死に抱かれ歌えよ
幸福な亡骸 そんな死もあるだろう
少なくとも俺には人生は長過ぎた
途方もなく青い空 死は優しく穏やかで
燃え尽きてくこの身体 幸福なる亡骸よ
花よ 花よ 運命を知り故郷の土へ還ってゆけ
ただ其処に在る生と死に抱かれ眠れよ
全て忘れて…永遠に
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