意図すれば稚拙な失踪
かくして様態は醜悪を極める 希望的観測はまるで皆無
どれ程いつか来るその日を待ち焦がれてきただろうか
窓の無いB1 殺風景な５畳半 無機質な天井が落ちる
その時を只管待っている
僕が僕である証明である名前 今はそれすらも思い出せない
元来 人が人であるべき理由も もう僕には関係が無い事でしかない
そして悲しいとか切ないという 人間らし感情も何処かに置き忘れ
本来 僕が僕であれる喜びなど もうとうの昔に忘れてしまった
僕はただ卑屈になるだけで何もせず
不幸や不遇の何もかもを運命の所為にして
薄暗い部屋で目を塞いで逃げている
認めたくない全ての事柄から目を反らし
浅はかにも生きる事を放棄した僕には
もう人間として生きる価値が無いのだろう
だけど…願わくば…
この次の来世でも僕に生れる様に
ふと…願ったのは何故なんだろうか?
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