嗤う唇の端に堕ちる 闇は臨む深淵なのか
誰も永遠に知る事の無い 死穢を禊ぐ月の光よ

抉れた瞳で見た荒れ地でさえ色付く華
朱く黒く只暗く

浴びて溶けて巡り食んで嫋やぐ
生き死を見守ると
淡く脆く未だ咲くとも知れぬ
小さな蕾震えた
絶望 plantation

星が帰る池の畔で 眠る蕾呼吸をすれば
新の月は輝きはじめ 夜は朱に染められていく

誘惑する薫りと優雅な花瓣に隠した
凍て付くその眼差しよ

折れて枯れて朽ちて尚も華やぐ
最期を見届けて
揺れて触れて魅せて刺して艶めく
幾つの果てを迎えた
絶望 plantation

見渡す限りの地上に
命の限りを植え尽くす

浴びて溶けて巡り食んで嫋やぐ
生き死を見守ると
淡く脆く未だ咲くとも知れぬ
小さな蕾震えた
絶望 plantation

華と華が満ちて行けば
やがてそこは楽園になる
夜と朝は瞳交わし
噎せる薫り目覚めの刻

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