掴んだ細い腕
よぎる蜉蝣
綺麗な羽を僕にくれよ

潤んだ遠い目
夜霧、陽炎のように揺らいで消える君を

溶け落ちる心そのままで
冷めやらぬ白い衝動痛いよ
駆け抜ける街の片隅で
鳴り止まぬ君のサイレン
開いてよ

千年先を想い描けないけど
一寸先を刻むことで始まる僅かな願い

溶け残る心そのままで
癒えきらぬ傷塞いで痛いよ
駆け抜ける街の片隅で
響きなる君のサイレン
開いてよ

存在証明を鳴らせ
サイレン

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