遂に終わる旅の行き先
そのままに

足跡なく始まりもない
このままで

たいしたことなく
忘れてゆくだろう
陰る光の揺らめく中に

見れば見えず
聞けば聞こえぬ
形無く

求めないと
明日を求めた
名も知れず

静かに流れて
何処かへゆくだろう
弱く僅かな兆しの側に

解れた答えと
途絶えた言葉を待つ
独り離れて歩みを止める

輝きない石を磨き
空を汲み続け
道は閉ざし
軋む傷さえも支えに
つなぐ意味よ
全てを捨て

汚れた昨日よ
争う願いもなく
眠り起こすその手の中で

解れた答えと
途切れた言葉を待つ
独り離れて歩みを止めず

空に消える雲の隙間
嫋に覗く
道は霞み開く
果て尽きぬ望みに
天命よ 永遠よ
ただ人 間に
急ぐ旅路よ
全てを拳に

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