桜の花弁千切る様 薄紅色の肌さらけ
身籠る者はドクドクと暗い闇の中で笑みを浮かべ蠢いた
濡れた下肢 赤いリンパ乱れた息は貴方思い
外は陽が欠けて でんでんの音が 群青が…
瞬きを知らず 眠りにつく様 泣くにも泣けない有様か
どうして少しも恐くはないから 暖かいのにさあおいで
おぼろな月は二人霞め 冷たい体抱き寄せた
覚めない夢と思っていた唄口ずさむ
ルルル…ラララ…
四月の雨は残酷 雪は咲かぬまま土に落ちた
無意味に唇五回噛んだ 痛みが足りません…
瞬きを知らず眠りにつく様 泣くにも泣けない有様か
どうしても少しも恐くはないから 暖かいのに
どれだけ貴方は光を求めて 私に問い叫んだの
小さな命は 淡き群青の中で蠢くだけ…遠くへ
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