思い返し、振り返り…忘れまいと想い眠る
私の事を手招いて、引き摺り込み惑わせる春…

騙されては気付かぬフリ望んだのは二人の不離
残ったのは「冷たい春」、「冷たい愛」、「冷たい貴方」

もういいかい…
まだだよ…

こんなにも貴方だけ愛してて止まぬから
あんなにも尽くせてた…それなのに…
何時だって見てたのは物言わぬその背中
「馬鹿な奴」と嘲笑うその気持ちに

気付いてないとでも思っていたのかしら?

幾度、幾日、幾年の時が流れ…
自分に素直になれたあの日の事を
誇らしく思えてしまう位なのに…だけど…
涙は少しも温かくない…

後悔なんて欠片ほども有り得ないのに…
悲しいなんて微塵も思ってないのに…
物言わぬ貴方に馳せるこの溢れる愛しさと
涙は少しも温かくない…

桜覗く部屋と想い出に今も獅噛む…

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