ほろりと頬を伝ふ涙 滲んだ参列の末尾
「薄紅に含差む微笑み」「声」「温もり」さえ
其ノ全テ紅蓮ニ包マレ灰ト成リ…

窶れ衰える か細過ぎた体温
仄白い部屋の 四角窓は暮れていく
右手には未だきみの 指を 握り返した淡い感触が

てのひら籠もる

不意に過ぎる胸騒ぎ 俄に鳴り響く
廻る弐拾伍時 受話器越しの 訃音に揺れ
ひらり、ゆらり、ふわり舞ふ 散り逝く宵の花
一片の花びら水面へと 波紋乱れる

愛しさの数は 両の手で足りぬ程
朧気なる月夜に 想ふ 面影重ね逮夜の灯火に
きみ求めども

「仄かな香り」「口付け」「交わした約束」も
奪い去りて唯々白き「くちなしの花」
頑なにも頭から離れず頽れる
指折り一つ数える度に 募る重みが…

物憂げに朝日越しの「穏やかな微笑み」
駆け寄りて此の手を伸ばせども「妄覚の香」
喉もと焼吐く程に 声涸らし叫んだ
咯血の遣り切れぬ想ひを 何処へ向ければ?

届かぬ叫びと立ち昇る白煙が
悲鳴く胸を締め付け 久遠の…彼方へと

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