己龍/夢幻鳳影

見セ掛ケノ飴ト自己満足ノ鞭

己龍


word: 酒井参輝 music: 酒井参輝

『夢幻鳳影』収録

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  • 泣き濡らしてみても 泣き腫らしてみても
    それでもまだ泣ける位の恋物語だったのに
    貴女が変えてしまった…

    吐き尽し吐き尽して それでもまだ吐き足りぬ程に…
    哀愁は腐臭を抱いて 貴女が愛臭へと変えてしまった…

    私の事を殺せたとしても自殺は出来ないんでしょ?
    そんな中途半端な気持ちで「一生愛す」とか言わないで
    私が逝った後性懲りもなく別の女を逝かせるの?
    結局、最後まで貴女のその愛は自己満足の塊でしかないの?

    そんな人だと分かっていながら愛していた
    私の負けだって事も全部分かっていたのに…
    そこで負けた事実を感じてしまった事がもう
    愛の存在を消した何よりも確かな事実…

    飴は後回しで鞭だけを腐る程に叩きつけられた私の

    尽くすだけの恋

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