君の悲しみの向こうに、光を無くして傷付いた翼が揺れて。
ねぇ、君が生まれ落とされた日から、もうどれくらいの傷を重ねた?
痛みさえ癒す術も知らずに、繰り返す自虐止まらない日々。
本当は泣きたくなるような痛み。
もう何も隠す事はない。
君の悲しみに手を触れて、このまま抱いていたい。
深い闇にもう迷わずに、また歩けますように。
そう、愛する事、愛される事、忘れてしまった孤独な世界。
誰よりも近くで教えてあげたい。
流した血や涙の美しさを。
終わらない雨に打たれても、手は離さないから。
繋いだ温もり、閉ざす心溶かしてくれたら。
「優しい言葉だけなら要らない。」
君の本当の声が痛い。
どこまでも続く闇の中を、いつまでも手を引いていくよ。
いつか君がまた前を向き「生きたい」と言えるなら。
例え小さな声でもいいさ、ここで聞いてるから。
君の悲しみに手を触れて、このまま抱いていたい。
深い闇にもう迷わずに、また微笑ってみせて。
君の悲しみの向こうに、傷だらけの手を伸ばしたら、光はすぐそこに。
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