糜爛故に

糜爛故に貼り付く痛み　現実逃避　夜が更けて笑う太陽

Death warrant
I'm festering skin with my heart

　膿み出す恐怖に眠りを拒む　逆らう意識と抗う身体
　太陽を拒絶するかの様に訪れる睡蓮　黒い影が襲う
　逃げ出す場所も見当たらない　八方塞の現実と良く似ている
　繰り返す悪夢と現実の狭間で「真実」さえも見失う

目覚めれば貼り付く瞼　「不純」溜め込み膿み出す愛　剥がれ堕ちる

　汚い人間の声　許せぬ心　精神性アレルギー
　溜め込んだ「不純」な感情が毒となり身体を蝕む
　目が開かなくなるのは汚れを見るのを恐れたからか?
　開かぬ瞼から何故か零れ落ちる涙に生きる希望が滲んで消えてゆく

「このまま死ねたら…」と
愛する人も今は　爛れた記憶の中だけ

糜爛故に殻に篭もる　春を飾る桜にさえ募る嫌悪

　再び悪夢は訪れた
　何もかもが怖くて塞ぎ込む日々
　全ての人の目が敵に見え、繰り返す吐き気と共に閉じ篭る
　無情に過ぎ行く季節　置いてけぼりの私
　桜が滑稽な私を見て笑う
　誰がこの苦しみを理解ってくれる?
　母の優しさにさえ憎悪を覚えた
　何もかもが嫌になった
　呑み込む破壊衝動
　この身体を壊せたらどんなに楽だろう
　「死」よりも重い苦痛を植えつける病に心さえ爛れてゆく

「このまま死ねたら…」と
愛する人にさえも見せれぬ紅蓮華

繰り返す痛み以上に
爛れゆく肌さえ愛せぬ心が痛い