2017-04-20

堀込泰行、過去から現在までが凝縮された濃密ツアーファイナル

堀込泰行が2016年10月にリリースした1stアルバム『One』を引っさげた全国ツアー「HORIGOME,YASUYUKI LIVE TOUR 2017」の最終公演が、4月16日(日)東京・豊洲PITで開催された。

開演とともに『One』収録の「Buffalo」がSEで流れると、泰行がバンドメンバーと共に登場。黄色い声援に包まれる中、「Wah Wah Wah」を軽やかに歌い上げ、会場のボルテージを上げていく。演奏後、来場したファンに短く感謝の気持ちを伝えると、矢継ぎ早に「Jubilee」「涙にあきたら」へ。

“曲もたくさん用意してきましたんで楽しんでいってください”とボリュームのあるコンサートになることをファンに告げると、松江潤(Gu&Cho)のソロが光る「New Day」、美しい旋律が印象的な□□□(クチロロ)とのコラボソング「バース・コーラス」を披露。

続いて、泰行のアコースティックギターのピッキングから始まるレゲエ調の「エイリアンズ Dub Ver.」を披露。CDとは違うライヴならではのサウンドと、青と紫に照らされた場内が妖艶な雰囲気を演出し、キリンジ時代の名曲の新しいアレンジにファンは体を揺らして酔いしれた。

MCでは、LINE MOBILEのCM楽曲に「エイリアンズ」が起用されたことにも触れ、“親も(これで)ひと安心するんじゃないかと思ってます”と会場の笑いを誘う。

新作アルバムから「Shiny」、キリンジ時代のトラック「カメレオンガール」を演奏すると、続くはメンバー紹介。赤いシャツに身を包んだバンドメンバーの4人と、ネイルで挿し色として赤を取り入れた真城めぐみ(Cho&Per)を紹介すると、薄いグレーのシャツを着ているものの、実は自身も指し色として赤いベルトを身に着けていることをカミングアウトする泰行。茶目っ気のあるMCに、会場のファンも頬を緩ませた。

ライヴ後半では、アルバム未収録の「ファイヤーバード」や十数年ライヴで披露していなかった「ポップコーン」などのレアトラックを演奏して会場を盛り上げ、最新バージョンの堀込泰行を展開していく。奇をてらわない名曲の数々で日曜の夜を鮮やかに彩った本編の最後は、「季節の最後に」で締めくくられた。

鳴り止まない拍手に応えて再度ステージに登場すると、夕日を思わせる真っ赤なライトの中で『One』のリードトラック「Waltz」、朝靄に似た青に照らされたステージの中でキラーチューン「ブルーバード」を披露。“最後はパーティチューンで盛り上がって終わりたいと思います。ありがとうございました”と告げ、「銀砂子のピンボール」に流れ込む。松江とのツインギターで会場のテンションをトップギアに入れ、この日一番長いギターソロを披露。全23曲。堀込泰行の過去から現在までが凝縮された、約2時間半にわたる濃密なツアーファイナルのステージを締めくくった。

photo by 立脇卓

■【セットリスト】

SE:Buffalo
01.Wah Wah Wah
02.Jubilee
03.涙にあきたら
04.New Day
05.バース・コーラス(□□□とのコラボソング)
06.エイリアンズ(DUB Ver.)
07.PING & PONG
08.Shiny
09.カメレオンガール
10.Round and Round
11.ファイヤーバード(アルバム未収録曲)
12.クモと蝶
13.サイレンの歌
14.さよならテディベア
15.ポップコーン
16.クレイジー・サマー
17.最後の週末
18.ブランニュー・ソング
19.僕らのかたち
20.季節の最後に
<アンコール>
EN1.Waltz
EN2.ブルーバード
EN3.銀砂子のピンボール

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