2017-05-05

陰陽座、『迦陵頻伽』を引っさげたツアーは初日からすでに最高!

“妖怪へヴィメタル・バンド”の陰陽座が最新アルバム『迦陵頻伽』を引っさげたツアー『頻伽の聲に応ずるが如し』を4月30日(日)の神奈川・川崎CITTA'からスタートさせた。

会場はソールドアウトの高い人口密度で、開場直後から陰陽座がステージに登場するのを今か今かと待ちわびるファンの念が湯気となって立ち上っているかのよう。もう完全に温まった状態だ。

オープニングナンバーは「迦陵頻伽」。開演前からすでに高かった客席のボルテージが、陰陽座の面々が登場して音を鳴らした瞬間、ステージから発せられる圧の高い妖気に、一瞬にして耳と目を奪われ、呑まれたかのように見えた。しかし、その後に続く「鸞」で会場は一気に沸点へ! 拳という拳が天に向けて突き上げられて、会場を埋め尽くす光景は熱く激しくかつ美しい。

リーダー瞬火の“のっけから飛ばしていきますよ!”の声の通りに、激しく硬質な楽曲を畳みかけるかと思いきや、痛いほどの悲しみと刹那を感じさせる重厚な曲や軽やかに舞い踊るような曲の緩急によって、会場の空気の色が十色に変わる。『迦陵頻伽』に収録された曲をメインに据えながらも、コアファンさえも驚くような曲も含む、新旧織り交ざった一期一会のセットリストが繰り広げられた。

まっすぐに胸に刺さる黒猫の高く低く響く声、瞬火の歌声との重なり合い、招鬼の漢らしさがあふれつつも繊細な音色と、狩姦の煽情的なほどの旋律が呼応し、ユニゾンしていき、瞬火の下腹に響くベースが全体を包む。一片の混じりけのない唯一の存在としての“陰陽座”を見せつけた。

瞬火が“残りのツアーを全部回った後に、『初日が一番良かった』と言わせたいのかー!!”と満面の笑顔で叫ぶほどの熱いライヴに、ライヴとはアーティストだけでなく、会場のファンと共に作り上げるものだということを強く感じさせられる。そんな素晴らしいツアー初日となった。

ツアーは5月30日(火)のTOKYO DOME CITY HALLまで全国10ヵ所で行なわれる。

photo by 板橋淳一

■『陰陽座 全国ツアー2017「頻伽の聲に応ずるが如し」』

5月04日(木) 愛知・名古屋 DIAMOND HALL
5月07日(日) 福岡・DRUM LOGOS
5月09日(火) 広島・CLUB QUATTRO
5月11日(木) 愛媛・松山W studio RED
5月13日(土) 大阪・なんばHatch
5月17日(水) 新潟・LOTS
5月21日(日) 北海道・札幌 PENNY LANE24
5月24日(水) 宮城・仙台Rensa
5月30日(火) 東京・TOKYO DOME CITY HALL

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