2017-08-21

Plastic Tree×千葉LOOK サイトウヒロシ- the Homeground 第21回 -

ライヴ活動を行なうアーティストの拠点となるライヴハウス。思い入れ深く、メンタル的にもつながる場所だけに、アーティストとライヴハウス、それぞれの目線から出会いや第一印象などを語ってもらった。もしかしたら、ここで初めて出る話もあるかも!?

Plastic Tree

プラスティック・トゥリー:1993年結成、97年に「割れた窓」でメジャーデビュー。攻撃的なギターロックからポップなものまで楽曲は多彩。有村の特徴的な歌声と文学的な歌詞や独特の世界観で、アーティスティックな美意識を貫く唯一無二の存在として、確固たる地位を確立している。LM.Cや氣志團、清春、MUCCら12アーティストが参加したトリビュートアルバム『Plastic Tree Tribute〜Transparent Branches〜』を2017年9月6日にリリース予定。また、9月9日には同作リリース“樹念”として親交のあるアーティストが出演するサーキットイベントを開催する。

Guest:有村 竜太朗(Vo)、長谷川 正(Ba)

■“バンドって楽しい”という気持ちを忘れないでやっていきたい

──Plastic Treeにとっての千葉LOOKはどういう場所ですか?

長谷川
「Plastic Treeがもともとホームとしていたのは、市川にあるCLUB GIOだったんですけど、そこはもうなくなってしまったので、メンバーと出会った千葉LOOKはバンドを始めるきっかけになった場所って感じですね。」

──どのような流れでメンバーに出会ったのですか?

長谷川
「当時、各々別のバンドで千葉LOOKに出ていたんです。知ってる人は知ってると思うんですけど、竜太朗は千葉LOOKでアルバイトをしながら自分のバンドでも出たりしていたので、僕はライヴを観に行ったり観に来てもらったりしていて、バンド関係の友達みたいな関係でしたね。」

──Plastic Treeとして千葉LOOKに出演した最初のライヴについては覚えていますか?

長谷川
「なんとなーくぼんやり(笑)。Plastic Treeを初めて少し経ってからだったかなぁ。最初のほうはGIOばっかりだったから、バンドとして固まってきた時ですね。」

有村
「僕はあんまり覚えてないですね。前のバンドとも被っていたし、バイトをしながらライヴもしていたので…。Plastic Treeを組んで初めのほうに出たライヴなんですけど、稲毛海岸でやってる千葉LOOK主催の『サイトウヒロシミュージックショウ』をよく覚えてます。その頃のPlastic Treeはまだ今の原型みたいな感じで、あまりそういうイベントには出るバンドじゃなかったけど、すごく楽しかったなぁ。」

──当時のみなさんはどのような感じでしたか?

有村
「バンドとしては分からないけど、僕自身は…言葉にできないです(笑)。バイトとしてひどかったと思いますよ、僕に限らず。」

長谷川
「当時のバイトはなかなか強力な人が集まってたからね(笑)。僕は仕事が終わったら毎日のように千葉LOOKに行ってたんですけど、毎日面白かったです。」

──現在の千葉LOOKは、バンドにとっては登竜門のような存在ですよね。

有村
「そうですね。ロックバンドが好きな箱なんじゃないですかね? 居心地も良いし、出身のミュージシャンとしてすごく嬉しいし、ありがたいなと思ってます。僕はバイトをする前の高校生の頃から出ていたし、自分にとっては学校でありつつ遊び場みたいな感じだったかな。」

──影響を受けていると感じる出来事はありますか?

有村
「自分がカッコ良いなと思ったバンドのメンバーが千葉LOOKの近くに住んでいて、さらにPlastic Treeが好きで千葉LOOKに出ていたことも知っていたということがあって…そういう偶然というか、不思議な縁があるんだなぁと思いましたね。僕らは特に地元での絡みがあったわけじゃないんだけど、“この街からこういうバンドが生まれたんだ”とか、“出身の街にこういうバンドがいたんだ”とかあるじゃないですか。そういう縁ってどこか必然性があると思うので、当時のことがそうやって今の若いバンドマンに影響を与えてるとするならば、嬉しいですね。」

──今だから言えるエピソードはありますか?

有村
「千葉のライヴハウスってホーム感が強くて、バイトをしながらその箱でライヴをしている人がよくいるんですよね。サイトウさんはそういうのをいいと思ったらしく、“千葉のライヴハウスはもっと一致団結するべきだ!”って、千葉のライヴハウスの店長とバイトの人たちが集まる親睦会を開いたんです。一次会は良かったんですけど、いつも千葉LOOKの打ち上げでは二次会くらいから酔っぱらって誰かがケンカし始めたりすることがよくあるんです。そしたら、やっぱりその親睦会の二次会でもそうなって(笑)。ほかのライヴハウスの人が困っちゃって、サイトウさんを呼んでも潰れて“うにゃうにゃうにゃ”って言ってるし…(笑)。」

長谷川
「毎年開こうってことになってたんですけど、その一回で終わりましたね(笑)。」

──では、千葉LOOKの良いところについて教えてください。

有村
「ライヴハウスの歴史だったり、街の空気だったりもあるかもしれないんですけど、やっぱり店長のサイトウさんの人柄が大きいんじゃないですかね? たくさんのライヴハウスに行って、それぞれの空気感があるなと思いますし、千葉LOOKならではの良さを感じます。地元を出ていくバンドにも、ツアーで訪れるバンドにも合うんじゃないかな。」

──今年メジャーデビュー20周年を迎えたPlastic Treeですが、メンバーに出会った頃から今までで何か変化はありましたか?

長谷川
「どうなんですかねぇ…変わってないっちゃ変わってない(笑)。千葉LOOKも、たまに遊びに行っても変わってないなと思うし。変わらないこともいいなと思いますね。お客さんを集めてライヴをするのって楽しいんだなとか、ライヴの後のお酒ってうまいんだなとかを味わわせてくれて。そういう、千葉LOOKで“バンドって楽しい”と感じられた気持ちは、これからも忘れないでやっていきたいなと思います。」

──最後にサイトウさんにひと言お願いします!

有村
「自分は永遠のバイトだと思っているので、いつか職に困ったら雇ってください(笑)。大好きな場所なので、また遊びに行きます。」

■結束力があったからこそのデビュー20周年

千葉LOOK 店長 サイトウヒロシ

PROFILE:末っ子長男として“望まれて生まれてきた”と最初の勘違いに始まり、圧倒的な勘違い続きで奇跡的に現在に至る。ここで働くきっかけも楽器店勤務時に知り合ったお客さんに頼まれ軽い気持ちでちょっと手伝うくらいのつもりでスタート。なので、特にライヴハウスに対しての志も知識も皆無。が、気付けばみなさまの力だけで図々しく28年(赤面)。あまりにもラッキーすぎるのでラッキーカンパニー株式会社設立。

住所:〒260-0015 千葉県千葉市中央区富士見1-6-2
TEL:043-225-8828
HP:http://chibalook.com/

──Plastic Treeと千葉LOOKの関係について教えてください。

「まず最初に…Plastic Treeは都市開発で閉店を余儀なくされた市川CLUB GIOがもともとはホームのバンドだったので、豆情報とか知りたい情報とかは一切言えません。すみません! ペコリ。もともとギターのアキラくんとヴォーカルの有村くんがやっていたバンドだったり、ベースの正くんがやっていたバンドが当時よく出ていて。そんな彼らの口から新しいバンドを始めるって聞きましたが、Plastic Treeになってから拠点を市川CLUB GIOに移したので、Plastic Treeとして出てくれたのは結構あとになって。ただ、彼らの仲間は千葉に多かったので友達のバンドを観に来たり飲み屋で会ったりと個人的な感じでは続いていました。」

──有村さんは千葉LOOKで働いていたこともあるそうですが、当時のエピソードはありますか?

「おっと、伝説の“出待ちの有村”ですね?(笑) 当時の千葉LOOKは仕事が終わると全員1本ビールのタダ飲みが許されていたのですが、飲まない女子バイトの分をもらって飲んでたのが彼でした。ただ、上には上がいて“1カ月分先にください!”って言って箱で持って帰ろうとするアホもいたので、みんなそんな感じでゆるく働いていました。機材車での出勤も多く、そんな日はほぼ遅刻の日々。“事故”“パンク”“壊れた”“国道51号が大渋滞”“家の前が工事”等、毎回言い訳のプロだなと(笑)。ただ、ライヴはよく観ていたようで、人気の有無に関わらずバンドをチェックしてて、当時お金もなかったはずなのにデモテープとか買ってたりして、音楽にはピュアだなとも。あと、バイトの出待ちがいたのも本当です(笑)。」

──Plastic Treeに対する第一印象は?

「もともと有村くんがやっていたバンドがロックンロールベースなんだけど、どこか湿った感じのするバンドで、だからビジュアル的な変化にはちょっと驚いたけど、サウンド的にはなるほど!という印象を受けました。」

──逆に、サイトウさんはどのような印象を持たれていたと思いますか?

「有村くんひとりで言えば“良い人”であってほしい。結構いろいろ許したと思います(笑)。あとは“酒が弱い”か?(照)。」

──Plastic Treeの千葉LOOKでの初のライヴについて覚えていますか?

「もともと千葉LOOKを拠点にそれぞれのバンドで活動していたのですが、千葉LOOKではライヴが終わるとお客さんも友達も対バンも店員もみんなで打ち上げをしてて、それはそれで楽しかったしいろんな人と知り合う機会にもなって良かったんですが、だんだんそれが内輪ノリに感じ始めてた時期と彼等の結成が重なって…その辺を有村くんとも話したのもあって出たのは結構遅くてインディーズ期に出たのは1995年の4月と5月のみ。あとは個々にセッション的なイベントに出てもらったくらい。なので飲んでうだうだしてた思い出のほうが多いかも。そしてそれをやさしく見守る正くん(笑)。」

──今までで一番印象に残っているPlastic Treeのライヴは?

「やはり初めての日本武道館(2007年9月8日)。まさかここまで連れて行ってもらえるとは…普段200キャパにいる身としたら夢心地のような風景なのにそこに負けない彼らの堂々としたライヴを観て感無量でした。」

──今年メジャーデビュー20周年を迎えたPlastic Treeですが、長年観てきて強みや魅力だと思える部分はどういったところですか?

「彼らの根底にあるのが、アーティスト集団でもミュージシャン集団でもなく“バンド”であること。マイペースと言われる彼等だから、ゆっくりだったかもしれませんが、だからこそ横着も楽することもせず、ひとつひとつクリアーにしていく中で養った結束力があったからこそのデビュー20周年だと思います。」

──また、今後のPlastic Treeに期待していることがあれば教えてください。

「期待なんてしてもしなくてもマイペースに好きなように活動するだろうし、そんな彼等が楽しみです。」

──現在のサイトウさんに影響を与えていると思う出来事はありますか?

「結成直後、まだまだこれからという時期にフライヤー手配りとか結構マメにやっていたのを見て“フライヤーってこういう想いで作ってるんだなぁ”と。店の外にフライヤーとかポスターとかをちゃんと貼ったり配ったりしようと思ったのは彼等の影響もあります。あとは、打ち上げでお客さんや友人を極力いない環境にしたのは彼等の影響大ですね。」

──サイトウさんにとって、千葉LOOKにとって、Plastic Treeとは?

「全然千葉感を前面に出してはないけどやっぱり千葉の頑張ってるバンド! そして有村くんは当時のバイトの中では誇りのようです。ただボP的には“おい、店のビール何本タダで飲むんだよ!”ですが…(笑)。」

──ここだけのPlastic Treeとのエピソードなどがあれば教えてください。

「Wikipediaにも載ってませんが(笑)、1995年5月千葉LOOK2度目の出演はオムニバスCDシングル無料配布企画。…ってその音源はどこかに行ってしまって何を収録してくれたのか覚えていませんが(汗)。」

──サイトウさんから見たPlastic Treeの推しポイントベスト3を教えてください。

「1.正くんの仏具合。昔、無茶振りでDREAMS COME TRUEのコピバンでベースの当て振りをイベント前日に頼んだことがあって。その節はありがとうございました。あとは、うだうだ飲んでてもいつも笑顔で見守ってくれてるイメージ。2.アキラくんのギターキッズ具合。いつも機材が新しく変わってるイメージ。3.ボPたちと飲んでる時とのギャップが激しい有村くんのMC。むしろ、飲んでる時は有村ではなくアリポンなのか?(笑) というか、自分たちの音楽に誠実な連中だからこそこんな話ができるので、そこが推しポイントです。」

──最後に、Plastic Treeにひと言お願いします!

「十分分かってると思うけどあえて…楽しいだけじゃないけど、だからこそ楽しいことに貪欲にね。それと、再来年で千葉LOOKはまさかの30周年なので出るように! 地元の先輩は“絶対”です(笑)。押忍!!」



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