2014-03-13

高橋 優、今、モチベーションがどんどん上がってます!

 感覚的に楽しく聴ける「パイオニア」と、人生について振り返るきっかけを与えてくれそうな「旅人」。味わいも違う2曲を冠にしたニューシングルについて高橋優が語る。

──2014年第一弾は両A面シングルなのですが、まずは「パイオニア」からうかがいたいと思います。普段、自分が思ってる何気ないことが全部歌詞になっているようで、すごく共感しました。

この歌詞は、一個一個のことを深く説明しようと思えばできるんですけど、意味にとらわれすぎるんじゃなく、こんなこともあるし、あんなこともあるんだけどっていう、その氷山の一角だけをコレクションしたというか。それをひょうひょうとスキップしながら渡っていける…みたいな、そういうイメージで。深く考えなくていいというか。深く考えたい方はどうぞっていうのはあるんですけど、1フレーズだけ聴いても“確かに、確かに”って思えるようなうなずきが出れば良いなって思うんですよね。

──アレンジもすごく軽快ですよね。

実はサウンドにはすごくこだわっているんですよ。軽快なリズムにしようと思ったし、イントロを聴いただけでも“あぁ、この曲だ”って分かって、“そこだけでもいい”っていうくらいの気持ちで作りました。

──どうしてそういう曲を作ろうと思ったのですか?

『BREAK MY SILENCE』っていうアルバムを出して以降の自分は、言葉とか意味にとらわれすぎていたような気がするんですよ。でも、僕が曲を聴いてCD買いたいって思ったり、“この人、何を歌ってるのかな?って聴きたい曲って、一曲を通して説明臭いことを言っていたりするわけではなく、どこかでポロッと自分と当てはまる歌詞が聴こえてきたりとか、感覚的にウキウキしてくるかどうかっていうことのほうがウエイトを占めているなと思ったんですよね。もっと感覚的っていうか。この「パイオニア」っていう曲は、そうやって感覚的に書けたんですよね。アレンジでも作詞でも、音楽本来の面白味みたいなところにこだわれた。こういう曲ができて嬉しかったです。

──なるほど。では、もう1曲の「旅人」なのですが、この曲は映画『東京難民』の主題歌なんですよね。映画も観ましたが、すごく重いテーマのストーリーのあとに聴いた、この「旅人」の歌詞に救われました。

それは良かったです。僕が映画を撮ったわけではないけど、こうして映画に関わらせてもらうと、作った側に立てたような気持ちになるのがすごい不思議。だから、観た人の感想が気になるんです。僕、無理矢理なハッピーエンドの映画って冷めちゃうんです。“それでも幸せはある!”って言われても、“じゃあ、具体的にその幸せを見せてよ”って思うんですけど、この映画はそういうのがないですよね。どん底のまま、カッコ良くならないで終わる。主演の中村蒼さんはカッコ良いけど、しょうもないところをたくさん見せて、これからどうなるんだろう?みたいな終わり方だから。この映画のように、受け取り方は人それぞれっていう映画って、僕は良いなと思うので、それを邪魔しない曲を書きたいと思いました。

──武道館公演を経て、2014年の幕開けを飾る本作なのですが、今、新たなスタートという気持ちもありますか?

すごいあります。武道館が終わったのが大きな通過点でしたね。今は武道館をやる前よりも良い精神状態ですし、レコーディングやイベントで歌っている時も、自分の中で、モチベーションがどんどん上がっている。僕、30歳になったんですけど、いろんなことに対して面白がってるし、好奇心もどんどん沸いてて。30代、さらにジタバタして、音楽活動もプライベートもどんどん楽しくしたいですね。

取材:大橋美貴子

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