2014-05-27

WHERE’S ANDY、最終的にいつも辿り着くところは“前向きな思い”

 ガールズロックバンド、WHERE'S ANDYに男子メンバーNORIが加入! 1stミニアルバム『FIRST CRY ~逆襲の産声~』より約1年を経てリリースとなった、2ndミニアルバム『SECOND SHOCK』について訊ねてみた。


──メンバーチェンジ後、新体制でライヴを行なって、現在の反響はいかがですか?

CHIKA 女の子から男の子へとメンバーが変わってサウンドもよりロックになり、見た目の印象も違ってきていると思います。その変化もスムーズに受け入れてもらえている気がしています。NORIが入ることで、より進化して新しいWHERE'S ANDYをお届けできるという自信があったのですが、実際、ライヴを通してみんなにも伝わっているなと感じています。

MAI 初の男子メンバーと言ってもメンバーチェンジ自体初めてですし、この先きっともうないですね(笑)。

──2013年3月にリリースされた『FIRST CRY ~逆襲の産声~』はデビュー作ということもあって、今までの集大成というところもあったと思うのですが、今改めて振り返ってどのような作品になったと思いますか?

CHIKA デビュー作ということで何もかも初めての体験でしたが初期衝動だけで突き進む、不器用ながら当時のWHERE'S ANDYの等身大な作品だと思います。集大成でもあるんですが、“初めましてWHERE'S ANDYです、なめんなよー!”と(笑)、みんなに挨拶するようなイメージをしながら作ったアルバムでした! “FIRST CRY ~逆襲の産声~”ということでWHERE'S ANDYというバンドがこの世に生まれ落ちたか!というような感じですかね? 最初アー写などで私たちの顔も隠れていたので(笑)、“一体何者だ?”と怪しみながらも気になってもらえているなと感じました。

MAI 今思うとちょっと初々しいですね。

──リリース後、バンドとしての変化はありましたか?

CHIKA リリース前とリリース後では、経験を通してメンバーそれぞれに考え方が広がったんじゃないかな? 個人的には柔軟に考えられるようになりましたね。『FIRST CRY ~逆襲の産声~』を作る前まで日本詞は書いたことがなかったし、“どんなこともチャレンジしてみる! カッコ良いものを作り上げる! 次を出すまでにもっと成長してやるー!”という感じに変わりました。

──なるほど。そして、前作から1年でリリースされる2ndミニアルバム『SECOND SHOCK』ですが、いつ頃から構想があったのですか?

CHIKA 『FIRST CRY ~逆襲の産声~』をリリースした後からすでに構想はあったと思います。1stはポップでカラフルなイメージだったので、もう少しWHERE'S ANDYの攻めのブラックな一面を見せたいなと思い制作していました。

MAI 確か「ロミオ」のMV撮影日だったかな。ご飯を食べながら“次のアルバムどうする?”って話したのを覚えてます(笑)。

──本作のために書き下ろした楽曲はどの曲になるのですか?

CHIKA 「a suicidal act」「Mary Jane」「ダイアモンド」「ヒューマニズム」、この4曲は本作のために書き下ろしました。基本的にありのままに曲を生み出すので、“攻め”というテーマだけを頭に入れながらわりと自由に作りました。その当時感じた想いや、世の中への疑問など今までよりもメッセージ性が強い曲たちになりました。

──「a suicidal act」は今までのイメージを覆す、物語のような歌詞ですね。

CHIKA WHERE'S ANDYの違う一面を見せたいなと思って作りました。いつものコミカルで元気な私たちとは違う顔を見てもらえたらと。歌詞の内容は物語として表現したのですが、きれいにまとまりたくなくて、タイトルはストレートに表現しました。

──アルバムの1曲目を飾る「チャッキーイズカミング」はWHERE'S ANDYらしいキュートさに狂気を持ち合わせた楽曲ですね。

CHIKA もともと、結成したての頃にこの曲が生まれて完成していたんです。ライヴでもやっていたのですが、一時期からやらなくなって。久々にこの曲をセッションしたら我ながら“カッコ良いじゃん!”と再確認しまして(笑)。そこからリアレンジして生まれ変わりました。恐怖感もありながらキャッチーで、ズバリWHERE'S ANDYのテーマソング的存在になったと思います。

MAI この曲には3人それぞれの叫び声や悲鳴が入ってます。“とりあえずひと叫びしてくるわー”って、叫ぶためだけにスタジオに行ったりしてました(笑)。

──「MY HEART SONG」ではWHERE'S ANDYが影響を受けてきたであろうバンドの名前が連なっていて遊び心が感じられるし、「ヒューマニズム」の歌詞は現代らしさを描いたメッセージ性があって。楽曲によって日本語と英語で書き分けているのも印象的でした。

CHIKA 私の中で歌詞はナマモノと思っていて。表現方法は、英語、日本語、物語風…などその時々で変わるけど、その時の私がありのままに、感覚を信じて素直に書くというのが今作でのこだわりですかね。ストレート!って感じです(笑)。

──また、「Mary Jane」は手拍子やコーラスが入っていて、ライヴが楽しみになる曲ですね。

CHIKA その通り! ライヴを想定して、みんなで歌えたらなという想いで作りました。ライヴで育っていってほしいなぁ。

──本作には、ガンズ・アンド・ローゼズのカバー「Welcome to the jungle」が入っているのもひとつの注目ポイントですよね。

CHIKA もともと、遊び感覚で何曲かカバーしていて、CDとしてリリースするのは今回が初めてですが、今までのカバーは自分たちでレコーディングしてSEなどで使用していました。“アクセル・ローズの声を活かせるのは私しかいないっ!”ってビビビときました(笑)。みんなが知っている曲だと思うので世界観は崩しすぎず、どこかクスッと笑っちゃうのにカッコ良い!といったWHERE'S ANDYらしい仕上がりになったと思います。

MAI これまでオジー・オズボーンやブラック・サバス、アイアン・メイデン、ボン・ジョヴィ等をカバーしてきましたが、今回も素晴らしい作品になりました(笑)。実力より雰囲気。ぜひとも楽しんで聴いていただきたいです!

──今までのWHERE'S ANDYらしさも残しつつ、さらにパワフルに進化した一枚になっていますね。

CHIKA 「NBNL (No Beer, No Life)」のようなパーティチューンから「ダイアモンド」のような聴かせる曲までWHERE'S ANDYはいろいろな顔があるということが1stより表現できた一枚かなと思います。喜怒哀楽があるアルバムです。その感情のエネルギーを歌と演奏で表現しているところを聴いてもらいたいです。

MAI 素直な気持ちだったり、酔っぱらってバカやってたり…(笑)。

──(笑)。そんな本作に名付けられた“SECOND SHOCK”という言葉に込められた意味とは?

CHIKA “ショック”という言葉はマイナスなイメージが強いけど、衝撃、刺激を与えたいなって! 同じような毎日より、何が起こるか分からない、刺激的な人生の方が楽しそうじゃないですか。生きていて衝撃や刺激は必ず力になると思っているので、みんなにとって衝撃の一枚になることを願って付けました。

──中でも思い入れのある楽曲は?

CHIKA 「ダイアモンド」です。今作は攻めるということで曲を生み出してきましたが、もちろん毎日が攻撃的にいられるわけではない。攻撃からの反動を喰らって、もがいたりもしていました。もがきながら暗闇を抜けた時に浮かんだ曲だったので、私にとって前向きになれる思い入れの強い曲です。

──制作を通して、何か発見できたことはありましたか?

CHIKA たくさんのことを感じて喜怒哀楽を吐き出して、エネルギーを使って…でも、最終的にいつも辿り着くところは前向きな思いであるということが発見でした!

──なるほど。新体制となったWHERE'S ANDYにより一層期待が高まりますね。

CHIKA 新生WHERE'S ANDYとなってSHOCKを与えまくりたいと思っています! より多くのみなさんに会いに行けたらなと思っています。そして変わらず真面目にふざけていきたいです! 一緒に刺激的な人生を送りましょう。

MAI 新ドラマーにNORIを迎え、ライヴではさらなる一面が見れると思います。『SECOND SHOCK』、新たな可能性を感じてください!

取材:高良美咲

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