2014-10-31

ラックライフ、“絶対、無理”ってことを突破してる姿を見せるバンドになりたい

 人と人とのつながりを大事にするライヴが歓迎され、人気上昇中の大阪の4人組が本誌初登場。前作から7カ月という早いペースで4thアルバム『正しい僕の作り方。』を完成させたバンドを代表して、作詞作曲を手掛けるPON(Vo&Gu)が新作に込めた想いを語る。

──2005年に高校のクラスメイトで前身バンドを結成したことが、そもそものスタートだそうですね。

4人とも軽音部にいたんですよ。高校1年の頃から地元のライヴハウスに通ってたんですけど、友達のバンドがそこで演奏してるのを観て、自分も出たいと思い、バンドを結成して、1カ月後に初ライヴをやりました。その時はロードオブメジャーと3B LAB.☆Sのカバーをやりました。なぜそれになったのかは覚えてないんですけど。みんな好きな音楽がバラバラなんです。だから、あのバンドみたいになりたい!というよりは、とりあえずステージに立ちたいって始めたバンドなんです。カバーはいろいろやりましたね。Hi-STANDARDもやったし、MONGOL800もやったし。ACIDMANをやり始めてから、今の音楽性に近付いていきましたけど。もともと、僕はギターも弾いてなくて、半袖半パン裸足でステージを駆け回ってました。ライヴはいつもモッシュ&ダイブでしたね(笑)。

──あ、そうなんだ。なんとなくやんちゃさが感じられるのは、きっとそういうことなんですね(笑)。プロフィールによると、2008年にバンド名を現在の“ラックライフ”に改名してから現在まで順調に活動してきたようですが、プロフィールには表れていない苦難とか苦悩とかもあったのですか?

あまりなかったかもしれない(笑)。でも、プロフィールに書いてある、どこそこでイベントやりました、何人動員しました、みたいなことは正直、全部ギリギリでクリアしてきたものばかりで、自分らでも“できへんやろ”と思うことばかりに挑戦してきたんです。毎回毎回、必死に取り組んできました。常にサプライズ感を持ちながら“絶対、無理やん”みたいなことを突破してる姿を見せる、『少年ジャンプ』みたいなバンドになりたいんです(笑)。

──前作から7カ月でニューアルバムをリリースしてしまうなんて、バンドの絶好調ぶりが伝わってきます。

曲はずっと作り続けてたんで、別に“俺ら、今ノってるからこれが勝負や!”みたいな気持ちはなくて、普通なんですけど。でも、常に勝負だと思ってるという意味では、普通に必死です(笑)。ただ、こんなペースで曲を作れるなんて思ってなかったんで、作れたことにびっくりしました。今回のリリースが決まった時、“えぇ、それ何曲入るんですか?”って訊き返しましたもん(笑)。

──ギミックに頼らないストレートなギターロックながら、曲ごとにアレンジが凝っている上、メンバーそれぞれの個性を印象付ける演奏も聴きどころですね。

僕が曲を持って行って、そこからみんなが思ったようにプレイして、“あ、いいね。いいね”って感じでアレンジはやってますね。だから、みんなのスパイスがないとラックライフにはならない。みんな変な癖があるんです(笑)。中でもイコちゃん(イコマ)は僕と感性が一番違う。せーので鳴らした時、“えぇ~、俺の思ってたのと真逆やん。でも、それイコちゃんぽい!”っていうのを弾いてくれるので面白い。最近やっと、その変な癖がみんなの個性だって思えるようになりました(笑)。

──新しいことに挑戦した曲はありますか?

それぞれの曲で挑戦したという気はします。例えば、「僕と月の話」というバラードは“行き切らん”という挑戦なんです。曲を作っていると、テンション的に行きたいところがあるんですよ。アホのひとつ覚えみたいに。でも、これはめっちゃ我慢した。バンドの演奏もそうなんですけど、全然行き切らん(笑)。音数も削ぎ落として削ぎ落として、ほんま言葉に重きを置いて、よく聴こえるようにって。喋ってるのに近い感覚ですね。作りながら、もっとパーンっていったほうが僕らっぽいんちゃうんかなって思ったんですけど、この曲を作った時めっちゃ落ち込んでて、“いかんいかん、これでいい。これぐらいでいこう”って。結果、アルバムの中で一番好きな曲になりました。もう1曲、最後に入ってる「フールズ」ってロックンロールはめちゃゴキゲンなんですけど、僕の中では(バラードの)「ハルカヒカリ」と同じなんです。どちらもお客さんに対する曲なんですけど、「ハルカヒカリ」を5月にシングルとしてリリースして、ツアーを回った時、ちょっとこれ堅いなって思ったんですよ。自分らしく真摯に書けたとは思うんですけど、真面目一辺倒じゃ、みんな重くなるかなと考えて、同じことをもっとアホみたいな顔してできたらいいなって、普段の自分に近いかたちで「フールズ」を作ってみました。「ハルカヒカリ」で締めて、今度のアルバム良かったぁ(ため息)ってなるよりも“アホたち”って意味の「フールズ」で締め括ったほうがラックライフっぽいかなって。

──その「ハルカヒカリ」では自分たちが歌う理由と同時に、お客さんに歌いかけることで、自分が救われているとも歌っていますね。救われていると感じるのはどんな時ですか?

ライヴですね。ちょっと高いところからみんなの背中を押せるようにとか、みんなの光になりたいとかって一生懸命歌ってるんですけど、もちろん僕らも不安を抱えてて、それを聴いてくれる人たちの顔を見て、初めて歌って良かったと思えるんですよ。ライヴをやればお客さんは当たり前のように目の前にいてくれるけど、それは当たり前じゃない。でも、当たり前のようにいてほしい。だから、みんなが居続けてくれる限り、僕らもずっと歌い続けるし、お互いがそういう存在でい続けられればいいなと思いながら書きました。

──4枚目のアルバムを完成させた現在、ラックライフはどんなふうに成長できたと感じていますか?


えぇ!? それ、めっちゃムズいですね。分からないですよ~(笑)。とりあえず気持ちは引き締まりました。成長したかどうかはまだ分からない。ただ、これからまた張り切っていくぞって、ピリっとした気持ちにはなれたと思います。


取材:山口智男


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