2015-11-02

新宿ReNYの会場が騒ぐ観客たちの熱気で大揺れ!! ベルが、活動一周年を祝したワンマンライブに描いた熱狂渦巻いたサスペンスな歌謡劇!!

遡ること14ヶ月前、謎のWeb Siteが登場。ネット上に踊り出たのは「鐘の音がよく聞こえると雨になる」の文字。誰もが、それをバンド名と信じていた。その名を正式に告げたのが、昨年9月23日のこと。そして10月18日、池袋EDGEを舞台に"ベル"は活動の音(ね)を響かせた。
あれから1年、ベルは活動1周年記念のライブの場として、10月18日に新宿ReNYの舞台に立っていた。もちろん、ワンマンという形を持って…。

ベル1周年記念単独公演「歌謡サスペンス劇場-急-」。「序」「破」と続いたワンマンシリーズも「急」で3回目となる。勘違いされる方も多いため先に説明しておくと、「"序破急"は、日本の舞楽から出た概念。けっして、某アニメシリーズのタイトルから取ったものではないことを記しておこう。

そしてライブは、昭和歌謡の世界へ誘うように幕を開けた。

SEが流れだすと同時に、そこは、憂いを帯びた昭和の香り漂う空間へ様変わっていた。ライブは、たおやかに舞い踊る歌声と演奏を魅力に増えた『万華鏡』からスタート。軽やかに弾む演奏が、会場中の人たちの身を優しく揺らしていく。場内に咲く無数の手の花たちは、まるで蝶が舞っているようにも見えていた。
「全員飛べ!」。ハロの声を合図に飛び出したのが、『あの日の僕と君と雨』。心地好く駆けだした演奏に合わせ、会場中の人たちが一斉に跳ねだした。サビでは「バイバイ」の歌に合わせ、大きく手を振る風景も。曲の世界へスッと入り込んだとんた、誰もがその物語を彩る役者となれる。それも、ベルの楽曲に惹かれる嬉しい魅力だ。
「まだまだ飛べるかー!!」。駆ける演奏の上で、哀愁抱いたギターの旋律が鳴り響きだした。哀切な香りを感じながらも、誰もが、『ノンフィクション』が導いた熱を帯びたうねりの中へ飛び込み、跳ね続けていた。心をキュンと疼かせながらも、身体は熱狂を求めてゆく。その気持ちは果てることがない…。
シャッフルビートに飛び乗り、貨客たちが左右にモッシュし始めた。その動きに合わせ、一緒に左右に走り続けるギターの夢人。弾む気持ちの躍動止められない『執着駅』が連れ出した、終点知らずの熱狂。

「今日で一周年を迎えたベルです。今日は、高揚感が凄い。それくらい楽しみにしてたということ」(ハロ)
ファンキーでフリーキーな音色が、頭を、身体を「騒げ」とばかりに刺激し出した。いなたい昭和歌謡な要素もさりげなく組み込んだ『夕立ララバイ』が導いた、騒ぎたい高揚感。2ndシングル『午前3時の環状線』が連れ出した、哀愁浪漫な歌謡劇。気持ちの高ぶりが止まらないように、激な感情もこの歌は導き出していた。
ラテンのリズムが連れだしたのは、真夏の狂騒劇?!。ねっとりと絡みつく昭和歌謡ナンバーの『熱帯夜』が、妖しい高揚を全身に注ぎ込んでゆく。誰もか大人の色気漂わせる艶やかな歌と演奏に身を預け、禁断の悦楽に浸り踊り狂っていた。ヤバいね、この隠微な熱狂が。
情熱的なアコーディオンの音色が案内したのは、大人の恋心見える『ドラマ』。場末のキャバレーで人生ドラマ綴った歌の数々に溺れ浸ってゆく。そんな感覚に何時しか酔いしれていた。

これからもズッと変わらないこの場所で、変わらないこの声を届けたくて…。

舞台上には、10時18分の時間を指し示した古時計や、昭和の歌謡ショーのような電飾など、さりげなくベルの世界観に似合う舞台セットを用意。
この日のライブで、ベルは持ち歌の全曲披露を実施。ここで3rdシングルより、いち早く新曲を披露。一曲目は、コーラスも印象深い、躍動する演奏の上でハロがおおらかに歌い上げた『マリオネット』。楽曲は力強さを抱きながらも、歌声はムード歌謡な雰囲気を携えている。なんて、嬉しい刺激と心地好いまどろみ与えてゆく歌なんだろう。
二つ目の新曲は、夢人の泣きのギターも冴え渡ったミッドメロウな『あなたまぼろし』。とても哀切な心模様を映し出してゆく楽曲だ。昭和時代の歌謡ショーのような青い光と足元を覆う白いドライアイスに包まれた舞台上のメンバーらの姿に、今にも壊れそうな気持ちで歌うハロの歌声へ、目も、耳も、心も釘付けになっていた。

「これからもズッと変わらないこの場所で、変わらないこの声を届けます」(ハロ)

「ごめんなさい」…。胸に奥へズンっ染み渡るように、痛い想い抱いた歌が響きだした。悲哀な感情をむせび泣くように歌いあげた、バラードの『ワスレナグサ』。一転、ふたたび演奏は優しく弾みだした。この日は、半音上げたバージョンで演奏。『飴と無知』の跳ねるビートの上に、ねっとりとした歌が絡んでゆく。そんなアンニュイな甘さと切なさ交錯しあう雰囲気に酔いながら、誰もが舞台上を仰視していた…。

勢いを持って跳ね出した演奏。会場中の人たちが小さな団扇を振りまわし、『涙傘』の演奏に飛び乗り騒ぎだした。これは宴?!。ここからは、さらに熱狂導き出す宴の始まりだ!!。「声を枯らすまでイケるかー!!」。唸る情熱的な旋律。走る2ビートの上、強い情熱を携えた『バイバイ』が飛び出した。サビでは、誰もが大きくバイバイと手を振り、間奏では拳振り上げ飛び跳ねながら、たぎる熱情を舞台上へ全力てぶつけていた。
繰り返される煽りの応酬、その熱狂と勢いへ拍車をかけるように轟き出したのが『地下室症候群』だ。会場中の人たちが頭を振り乱し、暴走した演奏へ全力でぶつかってゆく。そこに広がっていたのは、気合いと気合いをぶつけあう戦いの風景。本編最後を熱狂で彩った『スローエモーション』では、ハロの動きに合わせ、会場上空に無数のタオルが踊り狂っていた。

感情のロックを外し、制御不能なまでに熱狂に溺れてゆけ…。

アンコールの始まりは、10月21日に発売となる3rdシングルの表題曲『ビードロ』から。歌謡ロックした歌に、誰もがジッと熱い視線注ぎながら、ときには手を振り、全身で歌を通した想いをしっかりと受け止めていた。サビの歌謡曲感が、はんぱなく胸を哀愁な色に染め上げてくれるのも嬉しい。
メンバーたちが、ふたたび観客たちを煽り出した。ここからは最後まで、熱を持って騒ぎ、暴れ続けるのみ。最初の口火を切ったのが、『厚化粧の女』。フリーキーなギターの旋律を合図に、観客たちが左右に走り出した。間奏では、客席中の人たちがくるくるまわっていたように、場内には騒がすにいれない空気が充満していた。
「暴れる準備は出来てるかーっ!!」。新曲の『音見世ディスコ』は、ベルには珍しいヘドバンの風景も取り入れた、艶やかで妖しい歌謡ディスコロックチューン。サビでは、誰もが大声上げ、タオルを振りながら跳ね続けていた。なんて感情のロックを外し、制御不能なまでに気持ちを解き放ってゆく楽曲だ。またも、熱狂描くライブナンバーの誕生だ。
「俺たちはずっとこれからも夢を持って走っていきたい。もっと綺麗に咲いてください」(ハロ)。最後の最後にぶつけたのが、ベルのライブのラストシーンを熱狂で彩り続けてきた『やってない』。会場中の人たちが、演奏に合わせ大きく手を振り踊りだした。その勢いに床が大きく揺れていた。騒がずにいれない、飛び跳ねずにいれない、ベルと一緒に熱狂描かなきゃやってらんない。
互いに求めあう気持ちが一つになったとき、そこには無邪気な満面の笑顔と、理屈抜きに心を揺さぶる嬉しい感動が生まれてゆく。そう、ここで一緒にはしゃげることが、何よりも一番の嬉しい財産。その喜びが永遠に続くことを願いたいから、またベルのライブに大勢の人たちが足を運ぶのだろう。いや、そうに違いない。

1stアルバム『歌謡サスペンス劇場』の発売!!そして、新たな東名阪ツアーの発表!!

この日、嬉しいニュースが幾つか発表になった。10月21日(水)に3rdシングル『ビードロ』をリリースすることはご存じだろう。それに続く新作として、来年2月に1stアルバム『歌謡サスペンス劇場』が発売になる。ワンマンツアーへ冠していた言葉であり、ベルの活動コンセプト名をタイトルへ記したように、「ベルの全貌」を味わえるアルバムになりそうだ。
さらにベルは、1stアルバム『歌謡サスペンス劇場』を手に、「ベル初東名阪ワンマンツアー『平成歌謡ワンマンショー』」を開催する。ファイナルとなるのが、5月5日・東京キネマ倶楽部。昭和の香り漂ういなたい妖しげな香り劇場を舞台に行うとは、なんともベルらしい選択ではないか。しかもその日は、ハロの生誕祭も兼ねて行われる。
他にも、明弥の生誕祭「HAPPY BOY2」も、高田馬場AREAを舞台に2月7日(日)に3マン公演として実施することも告げられた。11月や12月はイベントツアーへの出演を通し、全国へ運ぶことも決まっている。今後も怒濤の展開を描き続けてゆくベル、その動きから目を離さないでいて欲しい。

TEXT:長澤智典

――セットリスト――

『万華鏡』
『あの日の僕と君と雨』
『ノンフィクション』
『執着駅』
MC
『夕立ララバイ』
『午前3時の環状線』
『熱帯夜』
『ドラマ』
MC
『マリオネット』
『あなたまぼろし』
S.MC
『ワスレナグサ』
『飴と無知』
MC
『涙傘』
『バイバイ』
『地下室症候群』
『スローエモーション』
―ENCORE―
『ビードロ』
『厚化粧の女』
『音見世ディスコ』
『やってない』


ベル Web
http://www.belle-web.info/

☆CD情報☆

2016年2月 1stフルアルバム『歌謡サスペンス劇場』
発売決定!!

『ビードロ』
ベル 初MV付き3rd single
10月21日(水)発売
S.D.R-286-A
・S.D.R-286-B
・S.D.R-286-C


☆LIVE情報☆

●ベル初東名阪ワンマンツアー『平成歌謡ワンマンショー』開催決定

公演日:2016年2月27日(土)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 名古屋編』
会場:名古屋ell.SIZE
時間:OPEN 17:00 START 17:30
出演:ベル
チケット:前売り3,500/当日4,000(D代別)
チケット発売日:11/21(土)~イープラスより
主催/企画:ベル
問い合わせ:名古屋ell.SIZE 052-211-3997

公演日:2016年2月28日(日)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 大阪編』
会場:心斎橋CLAPPER
時間:OPEN 17:00 START 17:30
出演:ベル
チケット:前売り3,500/当日4,000(D代別)
チケット発売日:11/22(日)~イープラスより
主催/企画:ベル
問い合わせ:心斎橋CLAPPER 06-6213-6331

・グランドファイナル
公演日:2016年5月5日(木・祝)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 東京編』
~ベル ハロ生誕記念~
会場:東京キネマ倶楽部
時間:OPEN 16:30 START17:30
出演:ベル
※チケット詳細は後日発表致します※

主催:H.I.P
企画/制作:SPEED DISK

公演日:2016年2/7(日)
タイトル:ベル明弥生誕主催スリーマン公演
『HAPPY BOY2』
会場:高田馬場AREA
時間:OPEN:17:00 START:17:30
出演: ベル/Chanty/the Raid.
チケット:前売り:3300円/当日:3800円(D代別)
チケット発売日: 11/7(土)~イープラスにて

■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002172217P0030001
主催/企画:ベル
問い合わせ:高田馬場AREA 03-3361-1069

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