満月が食まれ闇が覆う時

赤子は狼に授けられる

ぞろめく松明は長の元へと向かう

月の子よ 我が手に参れ 今掲げよう
吠えよ 気高き族の群れと共に生きてゆくのだ

泉で人の穢れを浄め

乳兄弟と学び この森を駆け巡れ
血の尊さと痛みを刻み込め

月の子よ 我が手に参れ さあ遠くまで
吠えよ 気高き族の群れと共に生きよ

月が再び出づる時までどうかその命あれ
森が其方を眠らせよう
いずれ目覚めの日は来るのだ

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