その物語はある少年に多大な夢を与えていた
その少年は小さな胸に小さな希望を抱いていた

僅かな光は徐々に広がって満たした
少年の胸と見上げ続けてた果てない空を

いつの頃からか心の隅に隠れてたこの思いは
そう…今、確に動きだしてた、慣れない足取りで前へ

停滞の風と流動の空を比べて少年は思う。
「大好きな空は僕を選んだ!」

想像は遥か遠く少年の世界を凌駕する
緩やかに速度を上げて全てを包みだしてた
状況は今だ変わらずされども確な動きをみせた
両足で歩く事を彼は確に望んだ

「素敵な人に逢いました、
その人は素直な笑顔を見せる純粋で素朴な優しい心を持った人でした
いつかはそんな人に…って憧れて少しばかり真似をしてみました。
でも、それは僕の役目ではないようです…。」

もう一度 一度 少年は空を見ては
もう一度 一度 何も無いんだと嘆いた
もう一度 一度 今だに幼い溜め息
もう一度 一度 夢、希望抱え前へ進んだ

探していた僕の居場所 あの頃の僕がまだ眠っていた
少年といふ名を残し思い出を深く刻む
いつの日もその場所から動くこと恐れ立ちすくむ
まずは、ほら、その一歩から動き出すことにしよう
想像は遥か遠く少年の世界を凌駕する
緩やかに速度を上げて全てを包みだしてた
弱い僕が初めて見ている光あふれる世界の中
たった1つ誇れるものはあの時動けた心


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