体は僕の心のことを僕よりわかってくれてる
緊張すれば 掌に汗が滲む
いつだったかなぁ 奥歯を噛み 立ち止まらせたはずの涙に
悲しみを悲しむということを教わったのは
希望の言葉をたくさんバッグに詰め込んで旅に出た
引き返す度に 君は受け止めてくれた
いつの日も 言葉を選べず途方に暮れる僕
言葉に頼らず抱きしめる君
君の方がずっと淋しい思いをしてきたのに

しゃがみこむ背中をさすってくれる いつもそばにある小さな掌
どんなに綺麗に飾られた言葉よりも その温もりに助けられてきた
何もかもうまくいく時ではなく 何もかもうまくいかぬ時にこそ
人は大切な存在に気付くのでしょう どんな僕も愛してくれる君へ
ありがとう いつもそばにいてくれて

草むらに横たわって 流れる雲を眺めると
静かな心を取り戻すことができた
少しだけ 昨日よりも優しくなれる気がするその場所で
一人では生きていけぬこと かみしめてた
それでも遥か彼方 ゆれる奇跡の花に魅せられて
守り抜くべき日常を枯らしてしまう
もっと昔 青春を青春とも知らず 駆け抜けてから気付いたように
大切な人の大切さを見過ごしてく

美しい想いだけじゃ生きられず 約束の空も汚してしまえた
あんなに綺麗に透き通る空の下で その青に「必ず…」と誓ったのに
ひび割れた理想を手離せぬまま 生きてきた日々を思い返すけど
後ろばかり見てたら明日が哀しむから 人は前に進むしかないんだよ
目の前にいる愛すべき人のためにも

目に見えぬ傷跡をさすってくれる 優しい掌があるということ
世界中に拍手をもらうことよりずっと 大切なものがそばにあった

忙しく暮らす日々に迷い込み 思いやりが無意味に思えても
二度となくしてから気付くことのないように
こんな僕を愛してくれる君に 「ありがとう」の詩をつくりました

言葉じゃ足りない きっと追いつけないよ
言葉じゃ足りないけど、ありがとう。


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