足音を忍ばせ 君の扉の前に立ち
中から漏れる声に耳を澄ましたら
驚かさないようにそっとノックをしなくちゃな
ねぇそこにいるんだろう?
もう入ってもいいかなぁ?
君のその内側へと 僕は手を伸ばしているよ

日焼けしたみたいに心に焼き付いて 君の姿をした跡になった
ひまわりが枯れたって 熱(ほて)りがとれなくて まだ消えずにいるよ
瞼の内側で君を抱きしめると 心臓の鼓動が僕に襲い掛かってくる
そいつをなだめて優しく手なずけるまで
まだ時間がかかりそうなんだ

できるだけリアルに君を描写したいと思う
そのための時間を僕にくれないかなぁ?
どんな名画よりも美しく描くから
じっとしてなくてもいいんだよ
笑ってなくてもいいんだよ
ただ君のまんまでこっちを向いてておくれよ

「幸せ」はいつだって 抱きしめたとたんにピントがぼやけてしまうから
そうなる少し前でしっかり見続けよう なんて、できるのかなぁ?
僕の中の少年は無防備な笑顔で
自転車を飛ばして君に会いたいと急ぐ
甘えもわがままも すべてをさらけ出してくれていいよ
僕がちゃんと受け止めるよ

君のその内側へと 僕は手を伸ばしているよ

日焼けしたみたいに心に焼き付いた 君の姿をした跡になった
蝉が死んでいったって 熱りがとれなくて まだ消えずにいるよ
僕の中の少年は汗まみれになって
自転車を飛ばして君に会いたいと急ぐ
迷いも悲しみも すべてをぶちまけてくれたっていいよ
僕が全部受け止めるよ


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