俺は好きじゃなかったが オマエは相当すごかった

わずか数メートル四方の場所に
太陽の光のすべてを傲慢に
わがもの顔で受け止めていた
ギラついて 俺は胸クソ悪くよ
悪くなる位だった よくやるよ

川が流れている 人工の川だ 俺はこの川を…

上流へどこまでもたどって歩いた
ありとあらゆる ゴミための悪臭放つこの川は
例えれば俺の好きな浮世絵の
風景画よりも本当は力と勢いの証だった 証だった

「俺のせいなの?」「いやいやこういうものだ」
おいオマエもう一回 再生だ
いい古されてしまった言い方で悪いが
おい俺もう一回 帰ろうよ

俺はペンを置きかねている
オノレを恐れぬこの俺が なんでオマエを愛せよう

よし来た 勝負だ 俺は俺
オマエはオマエ自身の中へ 帰ろうよ 帰ろうよ

どこへ?



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