森の中で蠢く光
河のせせらぎが口ずさんだ
夜露 落ちる 五線譜の上
木霊する

朧月が照らす舞台と
アールをなぞる
蛍の指揮者
鈴の音が響く神社で
待ち合わせ

ゆらりゆられた背中が
温かな母の鼓動が
di yu da ri ri ru ri da ri ra
前世の記憶?既視感?
こころが覚えている
満たされてゆく

飛び交う爆撃に
無邪気な子が 「蛍みたいだね」

廻り廻った命が
終わりを感じた子どもが
di yu da ri ri ru ri da ri ra
前世の記憶?既視感?
こころが震え

光を奪った光が
脳裏に焼き付いた景色が
di yu da ri ri ru ri da ri ra
前世の記憶?既視感?
こころが覚えている
崩れ落ちゆく

こっちの水は甘くて
あっちの水は水銀入り
プール開き

土を掘って奪った富は
街を焼野原に変えました
火花 踊る 五線譜の上
灰になる

ゆらりゆられた背中が
温かな母の鼓動が
di yu da ri ri ru ri da ri ra
前世の記憶?既視感?
こころが震え

笑顔で溢れる校舎が
昔は死体置き場だった
って信じられない何故なら
僕たちは戦争を知らない
滅ぼし合っていた歴史が
解り合えない人、種族が
って平和な現代で講義
でも漠然と感じられる

蛍火


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