「ええ、約束の時間は守れるわ」

「パパとママを寝かしつけて来たの」

千切られたウサギの足を頼りに
月明かりの路地へ。

地下鉄のホームで寝こけている
老婆のフリしたチケット売りが

「ロウソクの火が消えたら直ぐに引き返すのが身の為」

と言う。

長い螺旋階段を降って
娯楽座の重い扉を開けば

めかし込んだ夜に
月明かりのショウブースの中
滴る様な耽美
傷付く?傷付ける?

甘く苦い吐息
舌先で踊る果実に
崩れてゆく倫理、論理

溺れちゃいそう

――赤い血のプールに。

「蠢く人混みの中でだって、
この手を離したりしないでね」

「どちらにしたって帰る場所も手段も、ありはしない」

呻くファラリスの牡牛
懇願する神父を抱擁する
穢れ無き少女、ゆっくりと

背筋を這う蛇
天文盤に描かれた月と太陽が
「ぐにゃり」と嘲笑う

回廊のその先に
不眠症の支配人の手が
差し出した鍵を咥える

――続きはまたあとで。

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