「断片」 (繰り返す悪夢の再編)
よく喋るオウムを連れて
この世の果てに咲いている Vegaの花を探しに
行くんだ 道のない道を越えて
「発端」
病室の白い壁に 花の絵は飾られていて
そこばかりを眺めていた あの娘のため
それから 長すぎる歳月を費やし
ある朝 ついに僕はそれを見つけた
「もしも唯一の色を添える事ができるなら」
それだけ 願って 見落としたもの
眼に映るものばかりに囚われ過ぎたこと
知らずに 帰路を急いだ
「凶兆」
焦れど、道のりは遠く 花は次第に枯れていき
ついには聞こえなくなった オウムの声
あれから 長すぎる歳月は流れて
ある朝 少女は永い眠りについた
「もしも唯一の色を添える事ができるなら」
それだけ 願って 見落としたもの
眼に映るものばかりに囚われ過ぎたこと
言葉に出来そうもない後悔を飲み込み
睨んだ 高すぎた空を
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