散らばっていた光は
瞬きでは消えなかった
継ぎ足された明日は
眩しさなど通り過ぎて

青になって手をかざして見上げたら
もう行くのかい

たかが満ち足りた世界で
胸がいっぱいになって
見たろ光を
走り出したくなって正解だ

遮っていた暑さは
夜空に開けた穴を拡げた

ただ笑ってそっと寄り添って そう
誰もがわかり合う前提として

ここが実態の無い世界なら
街は立体になって
空に届けば
弓の月は弧を描いて
散ったんだ

そう照らして
いつも照らしているだけの
光になってさ

たかが満ち足りた世界で
胸がいっぱいになって
ほらもう行かなきゃ
走り出したって
待っててあげるさ


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