あの目の前を通る長い道で あの海が見えるんです
あの短い永い季節が 昨日のように想えるんです

皆短いスカートはいて この道を通うんです
いつからか絵を描くのやめて しばし見とれてるんですけど…

雨だ この営みってのは 誰に会いたいか
にわかに晴れあがって 見ればわかる

色を付けずに暮らしてる
使わなかった絵具はずっと 心のどっか
いつかわかる事も知らず あっけなく 混ざりあうのさ
ほら 微妙になっていく この絵が出来あがれば

気の短いのがいけないよと いろんな人に言われるんです
いつもはまわりがうるさいので 帰路につこうが悩んでるんすけど

だめだ 奇しくも“人並み”ってやつは
いつかは必要だからと いやもう必要はないと
誰が言える

窓を開けずに過ごしても
そばにあった思い出はもう どこにもなくて
いつかわかる事も知らず あっけなく まわりだすのさ
ほら 遠くなっていく 記憶の片隅で

君に会えたらって いや もう一度会いたいって言えば 明るく

色を付けずに暮らしてく
君を描く絵具はずっと ここにあった
いつかわかる事も知らず あっけなく 混ざりあうものさ
ほら 微妙になっていくのは
この絵が出来あがれば

見せてあげない
もう見せられない


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