つまりはいつもの様に過ぎるという事
或は音をたてて崩れそう

思い出したくもない事思い出になってた
言葉じゃ簡単なんだけど ほら

ただ好きなだけじゃこの手 離れるだけ
手のひらの上 残る 儚いもの 溢さぬ様

伝わらない物の道理を伝えようと
か弱い老体に鞭打ってみたりして

何所で暮らしたって 変わらないと思ってた
心閉ざしたまま見る空

ただ好きなだけがその手 繁げてるだけ
恵みの雨 待つのが 何故 こんなに疲れるのだろう?

とうとう檸檬一個分だけ思いを受け取って
心開いてさ 今はほら

ただ好きなだけがこの手 繋げてるだけ
時間が過ぎてしまえば儚いもの

もう手のひらの上 消えてなくなって
忘れられたはずなのに ふと何度も蘇るのは?

気がついたら 春だったとは


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