乾きへなぞらせて
軋む 闇夜の劣情

熱まで閉じ込めた
理性、麻酔に冒され

この世界が消えて
また何も無くなっても
確かなものは 君の甘美な声

闇から羽撃け この胸の痛みよ
枯れた声は届かず 只、耳に残るは 君の色

錆び付く鉄の味
何度噛み締めただろう

ゆらめく天井が
不意に 光を呑み込む

この世界が消えて
また何も無くなっても
同じ形のピースを探すだろう

刹那よ 祈りよ この胸を癒して
枯れた声は届かず 飲み干した媚薬は朱の色

闇から羽撃け この胸の痛みよ
枯れた声は届かず 只、耳に残るは…

薄汚れたルージュで線引く
黒と白の世界で重ねた
朱の色


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