遠い、遠い心の奥の向こう側
狂おしいほどの光がまた狂っていく、
「俺をここからだせ、だせ」と
ひしゃげてる、闇を裂いて。

泣きたい気持ちの本当の理由が、
悲しみだったらどんなに楽になれるだろう。
言葉では置き換えられないうねりは、
どうやっても、聴き取れない。

『そんなもんさ、人間だもの』
それじゃ済まねーんだよ、光が暴れてる。

焦燥、混乱、不安定、破壊、放心、絶望、喪失、
嫌悪、再生、安定を、繰り返し続けてる、
なぜ僕を僕にした、光よ聞かせてほしい、
どうして、聞こえない、君の声が。

鳥が飛び、青が空を突き抜け、くすんだジョウロの向こうで、
スズランが揺れる。
全てが当たり前のようにそこに在る、きらきらして。
在るの反対を、無いと呼ぶのなら、
全てが無くても、よかったはずなのに。

空間、音程、重力、時間、抵抗、色彩、物質、
温度、豊かな現実を、僕に与え続ける、
なぜ世界を世界にした、神様聞かせてほしい
どうして、聞こえない、風が優しいだけ。

「無い」ということ、それさえ無い世界、
何も無ければ、失う事も無い、
究極なバランス、完全な均衡、壊して、壊され、そんなこともない
あるとき何かを間違えたのだろう、
はじまりは自分を始めてしまった。
バランスは崩れ、不完全になる、僕らの宇宙、愛すべき世界、

焦燥、混乱、不安定、破壊、放心、絶望、喪失、
嫌悪、再生、安定を、死ぬまで繰り返して、
ずっと、ずっと、探っていくよ、光よ待っててくれ、
いつかお前を救えるように。


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